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鳥取市のクラウドファンディング型ふるさと納税とは。目的と利用方法を解説

鳥取市にはクラウドファンディング型(CF型)ふるさと納税というものがあるのを知っていますか?
地域問題課題解決のためのプロジェクトに対して共感していただいた方からの寄付によって、新規事業を始めたり、必要な物資を必要な市民の方に届けたりする納税方法です。

全国的にも、「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」という名称で多くの自治体が取り入れています。

鳥取市では現在3つのプロジェクトが進行中で、最長2024年12月31日まで寄付金の募集を行っています。

そこで、今回は鳥取市が取り組んでいるGCFの具体的な内容と、利用するための方法について紹介します。共感できると感じた方はぜひ応援してください。

2024年度の鳥取市GCFプロジェクト

出典:ふるさとチョイスGCF「キーワード:鳥取市」のプロジェクト一覧

2024年現在、鳥取市では3つのクラウドファンディングプロジェクトが進行しています。

  • ブックスタート フォローアップ事業
  • 子どもたちに夢と希望を!特別な体験を届けたい
  • 飼い主の居ない猫も幸せに暮らせるまちへ【第二弾】

それぞれどのようなプロジェクトなのか詳細を見ていきましょう。

ブックスタート フォローアップ事業

絵本を通して親と子の心がふれあうひと時をふやしたい「ブックスタート フォローアップ事業」

ブックスタートとは、0歳時検診の際に赤ちゃんとお母さん、お父さんに対して絵本をプレゼントする事業のことです。NPOなどの市民団体と自治体が協働して取り組む事業として、全国で実施されています。

検診時に絵本を贈る理由は、一つには絵本が赤ちゃんと家族が触れ合うために有効なアイテムであること、もう一つは検診に来ることの充実感をアップさせることが目的です
小さい頃から本という存在に親しむことで、自然に知識や読書への興味を養うという意味もあります。

しかし、絵本は一冊一冊が高価であること、ブックスタートに関わる方は有志のボランティアが多いこと、コロナ禍の影響で自治体職員と赤ちゃんの密なふれあいの機会が減少したことなどから、安定継続が難しくなっています。

そこで、クラウドファンディングで集まった資金を、新しい絵本の購入資金として利用するプロジェクトが立ち上がりました。

目標金額は100万円、返礼品は鳥取市の地酒や名産のらっきょう酢漬け、プリン専門店の食べ比べセットなど様々な商品が揃っています。

子どもたちに夢を希望を!家庭環境や経済事情によらず特別な体験を届けたい

【第2弾】子どもたちに夢と希望を!家庭環境や経済的事情によらず、特別な体験を届けたい

さまざまな理由で困難な生活を送っている鳥取市内の児童生徒に、家でも学校でもない「第三の居場所」を作るためのプロジェクトです。

高齢化の進行によって学校を休んで介護を行わなければならないヤングケアラー、「見えづらい」と言われている子どもの貧困の問題を解決する一助として、ボランティアが学習支援を行ったり、食事やお風呂を提供することを目的としています

他にも、乗馬体験やシーカヤック、農作業体験や美術鑑賞を通して、将来に希望が持てるように、子ども一人ひとりの自尊心や自己肯定感が高まるような支援を行います。

こちらも目標金額は100万円で、集まった資金は第三の居場所の維持運営のために利用されます。ただし、このプロジェクトには返礼品はありません。

飼い主のいない猫も幸せに暮らせるまちへ

【第2弾】続…飼い主のいない猫も幸せに暮らせるまちへ!!

違法に棄てられて繁殖してしまったために、殺処分されてしまう猫の数を減らすため、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術を行うプロジェクトです。

飼い猫を棄てるということは動物愛護法違反になるため、殺処分される件数は最も多かった時期の年間約400頭から2023年度には48頭になるなど大幅に減少しました。

しかし一方では、不衛生な環境で猫を放し飼いにし、不妊手術を行わないためにどんどん繁殖させてしまう「動物溜め込み症候群」によってゴミを漁ったり民家に入り込む猫の数も増えています。

このプロジェクトでは、まず飼い主のいない猫を捕獲し、不妊手術をしたうえで一代限りの命を見守るべく地域に戻す活動をしています

目標金額は160万円、目標以上の寄付が集まった場合は、保健所などで暮らしている猫たちの飼育のために利用されます。返礼品は、鳥取市のイラストレーター猫魅みあ(ねこみみあ)さんによる猫のイラストです。

クラウドファンディング型ふるさと納税利用方法

鳥取市のGCFプロジェクトは、「ふるさとチョイスGCF」というサイトから利用できます。詳しくはこちらのサイトを参考にしてください。

ふるさとチョイスGCFは、政府や自治体が行っているクラウドファンディングを専門に扱っているふるさと納税サイトです

鳥取市と同様に、子どものための居場所づくりや殺処分される犬や猫を助けるプロジェクトに取り組んでいる地域も多いようです。

また、広域連携ガバメントクラウドファンディングという分野もあり、全国共通の課題に複数の市町村が連携して取り組む場合もあります。

地域課題、国が抱えている問題、社会として取り組むべき問題のための寄付です。ぜひほかの地域のGCFページも覗いてみてください。

行政によるクラウドファンディングで豊かな街作りを

鳥取市が行っている3つのクラウドファンディング型ふるさと納税について紹介しました。
ふるさと納税の最大の特徴として、寄付した金額の合計から自己負担金の2,000円を引いた額が当年の所得税、翌年の住民税から控除されます。

節税に加えて返礼品ももらえることから人気になったふるさと納税ですが、行政が行うプロジェクトには返礼品がないものもあり、純粋にプロジェクトに共感していただいた方の善意に寄るところが大きくなっています

例えばブックスタートについてですが、私も子どもたちの検診の際に松谷みよ子さんの赤ちゃん絵本をいただき、何度も子どもたちと読み返した思い出があります。その甲斐があったのか、小学生の頃から読書にハマって、毎日必ず本を手にする習慣ができました。

今回の3つの取り組みも、子どもたちだけでなく鳥取市に暮らす人すべてにとって大きな意義があるといえます。興味を持った方はぜひ、ふるさとチョイスGCFサイトを開いてみてください。

#暮らし #お役立ち

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